2008年12月2日火曜日

カニエ・ウェスト

記述日時:2005年09月04日18:17

カニエ・ウェストがハリケーン救援公演で突然ブッシュ大統領批判を初めて、一部が放送されちゃって騒ぎになったらしい。

でも救援コンサートの最中とはいえ、アメリカは“言論の自由”を標榜してるのに、これほど騒がれるのが何か不思議だ。

ブッシュが普段から極端に白人キリスト教徒的な立場で政治をやってるのは周知の事実だし、今回の対応の拙さをニューオリンズ市長など色々な人から批判されているわけでしょ?

みんなで一丸になって被災者を助けようってときに“内輪もめ”を始めたって事でウェストは非難されているんだろうけど、そもそも“内輪”って意識を持てない黒人がいっぱいいるってことじゃないのかな。

公民権法成立から40年以上経っても相変わらず構造的差別が解消されないから、ときどきこういうきっかけでその“ひずみ”が爆発するんだよね、きっと。『ロドニー・キング事件』や『O.J.シンプソン裁判』を思い出すな。

それにしても、最近このカニエ・ウェストというミュージシャンが何か気になっている。先日偶然彼の新曲のPVを観たが、結構衝撃的な映像だった。『DIAMONDS FROM SIERRA LEONE』っていうタイトルで、歌詞の内容はわからないけど、映像から察するに「愛の証だとか言ってダイヤモンドを恋人に贈っているけど、それが世界最貧国の一つでダイヤなどの埋蔵資源を巡って子供まで兵士として利用されている血まみれのシエラレオネ産なのを知ってるか?」みたいな内容(少なくともPVは)だと思う。

最近ここまで“アフリカ”や“政治”を真摯に取り上げた黒人アーティストはいなかったし、アホみたいな“ボースト”系のラッパーが多い中でとても新鮮に感じる。こういう人が出てくればまたHIP HOPを聞いてみようかなって気になるな。

0 件のコメント: